2010年03月11日

住職が自分の寺に放火、前日3億円の保険(読売新聞)

 約500年の歴史があるとされる寺に放火したとして、埼玉県警は8日、寺の住職だった同県小川町、僧侶西原弘道容疑者(53)を非現住建造物等放火などの容疑で逮捕した。

 捜査関係者によると、西原容疑者は火災前日に約3億円の火災保険に入り、家財道具などを運び出していた。西原容疑者には数千万円の借金があったといい、県警は保険金目的の放火とみて調べる方針。

 関係者によると、西原容疑者は昨年11月5日夜、同県東秩父村安戸の聖岩寺で、本堂や隣接する自宅に灯油をまいて火を付け、4棟約460平方メートルとリースの乗用車を全焼させた疑い。

 出火当時、各棟から同時に火が出たとの目撃情報があり、県警は放火の疑いもあるとみて捜査。本堂や西原容疑者の寝室など数か所から油性反応が検出されたほか、西原容疑者が火災前日、本堂や仏具などに約3億円の火災保険をかけていたことも確認された。

 県警が放火容疑で西原容疑者の親族宅を捜索したところ、火災で焼失したとみられていた徳川家光ら将軍の押印がある古文書9通などが見つかった。さらに西原容疑者が火災前、引っ越し業者に依頼し、けさや法衣、檀家(だんか)記録など、私物や家財道具を運び出していたことも判明した。

 西原容疑者は普段からリースの高級外車に乗り、寺近くの賃貸マンションを別宅にしていた。スナックで豪遊するなどし、数千万円の借金を抱えていたという。火災後は住職を辞めた。保険金は支払われていない。

 寺は500年ほど前に開山したとされる古刹(こさつ)で、焼失した本堂は約200年前に建て替えられた古い建築物だった。寺では2006年1月にも、当時の住居の一部が燃える火災が発生しており、県警で関連を調べる。

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2010年03月09日

地球温暖化時代の津波(産経新聞)

【ソロモンの頭巾】

 ちょうど50年前にマグニチュード(M)9・5という史上最大の超巨大地震が起きたチリで先月27日、再びM8・8の巨大地震が発生した。

 われわれは、津波が時速700キロというジェット機並みの猛スピードで、地球の裏側から太平洋を渡ってくることを知っている。それは、1960年5月のチリ地震津波の苦い体験を踏まえてのことである。

 今回も同じように津波がやってきた。そのルートには面白い原理が働いているという。

 地球儀の南極と北極が経線で結ばれているように、チリ発の津波は、球面上を進むと自動的に対極点に近い日本列島へ集まりやすいという性質だ。

 津波は、地震を起こした海底地形の上下変動によって発生する。M8クラスの巨大地震なら断層面は、縦横数百キロの広がりを持っている。

 水深5千メートルでも、断層面の広さに比べると、海水の厚みは、ごくわずかだ。だから海底での上下方向の変動は、そのまま海面まで伝わる。

 せり上がった海水塊は、次に沈む。この海面の上下動が津波の源だ。発生場所の海が深いほど上下に動く海水の体積が膨大になるので、運動エネルギーも怪物じみたものとなる。

 津波は深い海を横切るときほどスピードをだしやすい。平均水深4千メートルの太平洋なら時速700キロ強で進む。日本から約2万キロ離れ、地球の裏側に位置するチリからでも、ほぼ1日で到達する計算だ。

 日本の大陸棚に到達して海が浅くなると津波の速度は新幹線並みになる。海岸線ではもっと遅くなるが、それでも乗用車の速度は保っている。遅くなった分、波の高さは増している。

 また、津波は普通の波とは違う。普通の波の断面を小山にたとえると津波のそれは、台地なのだ。だから津波が押し寄せる力は圧倒的に強い。V字谷の地形の高所まで駆け上るのは、そうした性質のためである。

 港の岸壁を50センチの海水で覆った程度でも、津波の流れは強いので、逃げ遅れた人は足元をすくわれる。転倒すると立ち上がれずに溺(おぼ)れる。

 津波は、高波とはまったく違う異質の波である。だから英語でも「ツナミ」と呼ばれて区別されるのだ。

 現在は地球温暖化の時代だ。温暖化による海面上昇が心配されている。その原因は、北極の氷がとけるからではない。

 じつは、北極海の氷が全部とけても、海面の高さは変わらない。氷が浮かぶのは、凍ったために体積が増えて、比重が水より小さくなったからである。

 とければ、氷は元の水の体積に縮むので、海水面が上昇することはないわけだ。海面の上昇は、温度上昇で海水が膨張する結果であるという。

 理由はともあれ、温暖化で水没を心配している島嶼(とうしょ)国にとって、津波は何より警戒すべき対象だろう。突然、海が高く膨らむのだから。(長辻象平)

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皇太子さま、アフリカご訪問前に抱負(産経新聞)

 皇太子さまは3日、ガーナとケニアを6日から公式訪問するのを前に、お住まいの東宮御所(東京都港区)で会見し、「両国の社会、歴史、文化などへの理解を深めるとともに、アフリカ大陸の抱えるさまざまな課題をよりよく知りたいと思います」と抱負を語られた。

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